論語

現代日本人が読むべき古代中国の言葉

 

論語

 

今の私たちからすると、

学校の古典の印象が強いと思います。

ほとんどの文の始まりが、

「子曰く〜」から始まる事でおなじみの論語

学生時代はテストの点を取りたいがために暗記中心として、読んでいました。

そのため肝心の文章の意味は入ってこず、

単語の意味だけを追っていました。

 

大学では、

キャンパス内に孔子像がありましたが、

ただのオブジェとして通過する日々。

 

しかし、

今思えば学生時代からもっと論語に親しんでおけば良かったと思います。

なぜなら論語は古代中国の書物のはずなのに、

現代に生きる私に向けての言葉なのではと錯覚するほど、心に突き刺さるからです。

 

自分にとって大切だと思う言葉をメモしていると、

あっという間にノートが埋まってしまいました。

それぐらい論語にはありがたい言葉がたくさんあります。

いくつか自分の中で強く心に残った言葉を紹介します。

 

※以下本番引用。

その地位、役職にいるのでなければ、その仕事に口出しはしないことだ。

どうでしょう。

上司、他部署への不満。

社会人なら誰しも思ったことがあるのではないでしょうか。

それを孔子はやめなさいと説きます。

実際わたし自身同じ事を痛感した事があります。

役職が上になった時に初めてわかる事実。

だから当時の上司はこう言ったのかなど、

その地位、役職についてじゃないとわからない事もたくさんあります。

その事を孔子はずっと昔から言っていたのですね。

つまりは人間あまり進歩はしていないのでしょうね(笑)

 

社会的地位がないことを嘆くよりも、

そうした地位に立つために必要なことが自分に欠けていることを反省すべき。

自分を評価してくれる人がいないことを嘆くよりも、

認められるだけのことをしようと努力すべき。

これはほんとに今の自分に対して、

説教されていると錯覚しました。

自分はまさに「なぜ自分の評価はこんなに低いのか」と周りのせいにしていました。

でも結局自分の努力が足りないんですね。

そんな変なこと考えてるのならさっさと努力しろと孔子にそう怒られました。

 

世の多くの人が悪く言うときも必ず自分で調べ考える。

世の多くの人が良く言うときも必ず自分で調べ考える。

ネットが普及しているいま、

現代の若者に多いのではないでしょうか。

自分で考えるという事を怠る事を。

まさにわたしがそうです。

結局自分で考える事を怠っているからこそ、

上記のように評価されないんだろうなと、

気づかされました。

 

 

と、まあこんな感じでありがたい言葉がたくさんあります。

 

現代日本には精神的な拠り所がありませんが、

この論語は精神的支柱になってくれます。

 

  1. 信念の強さを持つこと(自分の考えを強く持つこと)
  2. 柔軟な考えを持つこと(誤りをすぐに修正すること)

 

この大切な2つを教わりました。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

現代語訳 論語 (ちくま新書)

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